アーウィン・ブルーメンフェルド 

「アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密」、写真美術館で見て来ました。

1940年代以降、名だたるファッション誌で活躍したブルーメンフェルド。

彼がファッション写真に応用させたというシュールレアリスティックな世界観は、

いつの間にかファッション写真におけるひとつの模範に、

そしてひとつの規範にすらなっているような気がします。

シュールから生まれるリアル。

一周見終えた後そんな言葉が浮かび、先駆者の困難を想像しながら余韻に浸りました。


おのれナポレオン

三谷幸喜の舞台で、野田秀樹が主演。しかもナポレオン!

それだけで必見の作品です。

三方向から観られるユニークなステージ。

ミニマムな舞台と反比例する、ゴージャスな衣裳。

そういったものものの総合が、演出家の貫禄を漂わせていました。


待つ者と待たれる者

いとうせいこう作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出、「ゴドーは待たれながら」。

不条理劇の代名詞「ゴドーを待ちながら」(サミュエル・ベケット)へのアンサーソングです。

なんだかわからず待ち続ける人がいれば、なんだかわからず待たれ続ける人もいる。

オリジナルでは謎に包まれたままの「ゴドー」の存在が実体化され、

待たれる喜びと苦しみの中でひたすらのたうちまわります。

まず脚本が素晴らしい。

そして、大倉孝二さん演じるゴドーも最高。

「自分を待っている者がいないなんてことに、いったいどれだけの人間が耐えられるだろうか。」

(間)

「自分は待たれていると思い込んでいる者を、一体どれだけの人間が笑えるだろうか。」

(間)

・・・この場面、少し涙が出そうでした。


今ひとたびの修羅

新国立劇場にて、「今ひとたびの修羅」を観て来ました。

原作は、尾崎士郎のライフワーク『人生劇場』。

いろいろ「うーん」と思いつつも、

昭和初期の猥雑な雰囲気はよかったです。

舞台初日だったためか、客席でも著名な方々をたくさんお見かけし、

テンションも少し上がりました。


夢をつなごう。

アートディレクションを担当させていただいた岡三証券グループの企業広告。

撮影は「そうだ 京都、行こう。」でも有名な、CARATSの高崎勝二さん。

4月4日の主要紙、15段です!

 


横道世之介

何もかもが可能性に満ちていた(のであろう)、日本の1980年代。

『蛇にピアス』の二人が、似ても似つかない初々しいカップルを演じています。

とても可愛らしい、健気で切ないお話なのですが、

説明を避けている分、観る側が説明を探してしまうような気も。

沖田監督のことなので、この逆説までがねらいなのかもしれませんが。

物語の時間は、80年代の「過去」と2000年代の「現在」を行き来します。

でもよく考えてみると新大久保の電車事故が起こった2001年から数えてもすでに、

10年以上の時が流れているわけです。。。

二重のノスタルジーに包まれながら、

2013年という「未来」としての今を、新たな気持ちで眺めることができました。