まろやかな毒は静かにまわる。

本

本谷有希子さんの芥川賞受賞、ファンとしてとてもうれしいです!本谷作品は毒気が強くて、読んだり観たりした後に食あたりのようになってしまう時もあるのですが、短編集『異類婚姻譚』の毒はなんだかまろやかな感じ。表題作の「異類婚姻譚」も切ないラストがステキなのですが、わたしのお気に入りは『変愛小説集』(岸本佐知子編)にも収められていた「藁の夫」です。

「誰よりも明るく、優しい藁」と結婚した女性。ふとしたきっかけですれ違い、自らの選択が正しかったのかどうかと掘り下げた時に思い浮かべるのは、真っ赤に燃え上がる「藁」の塊――。共感というより憑依みたいな感覚で、読みながら知らず知らず、わたしの一部が登場人物と重なり合っていました。

そのほか、最近読んだ女性作家の作品をまとめてパチリ。雑誌の「本特集」などでやたらと見かける川上未映子『あこがれ』、独特な『細雪』理解のうえに成り立つ三浦しをん『あの家に暮らす四人の女』、安定感抜群の小川洋子『琥珀のまたたき』、どれも面白かったです。でも本当のところ一番のヒットは、遅ればせながら読んだ羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』!こちらはまた別の機会に☆〔K〕

本谷有希子『異類婚姻譚』/講談社/2016.1

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ギュウギュウ詰めのファンタジー

映

今年初めに観た映画は、『リザとキツネと恋する死者たち』。2014年のハンガリー映画です。

監督と脚本を務めるウッイ・メーサーロシュ・カーロイ氏がCMディレクターだからなのか(?)、一言でいうと「過剰」な作品。ギュウギュウ詰めのブラックファンタジーでした。(褒め言葉です。)

70年代のブダペストに生きるリザは、日本の昭和歌謡と恋愛小説を愛し、ハンバーガー屋での出会いを夢見て、「COSMOPOLITAN」に憧れています。慎ましく生きていたはずの彼女の周りで、ある日を境に次々と人が殺されていくのですが、その真犯人はリザに執着する日本人のユーレイ歌手・トミー谷。警察も手を焼く連続殺人事件が日本・那須の狐の伝説と重ねられ、そこに刑事ゾルタンの一途な恋も描かれ、、、、、と要素だけでもかなりの大渋滞。しかも、歌ありダンスありお色気ありです。でも決してわかりにくくはなく、そんなに疲れもせず、最後まで楽しく観られました。

ちなみに、リザの愛読書の作者は「庵造みどり」となっていました。じとっとした不思議ちゃんというキャライメージのつながりからも個人的には尾崎翠が連想されたのですが、、、直接の関係はなさそうです。〔K〕

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新春ピンク

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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、青木がCD/ADを務めさせていただいている東京シティ競馬、1/13に開催される「TCK女王盃」のポスターができました。今回は新春らしいピンク。レース名にちなんでレディを主役にしようということで、、、天真爛漫な笑顔の剛力さんと、遠くで優しく見守る騎士(?)のような斎藤さんです!

ちなみに、年末の大井競馬場、「東京大賞典」開催日には来場者・売上ともに地方競馬の最高記録を更新したそうです。関係者のみなさま、JBCに引き続きおめでとうございます。ハツメイメンバーも予告どおり、札束を握りしめてレースに行って来ました!(結果は聞かないでください…)場内にはCMやポスターの世界観にぴったりな若いカップルも多く、ちょっとうれしかったです☆みなさま、「TCK女王盃」にもぜひお出かけください。〔K〕

 

///グラフィック・スタッフ///

企画制作:ハツメイ+ロックンロール・ジャパン+京王エージェンシー

CD+AD:青木二郎(ハツメイ)

C:斉藤尊司

D:福井信行、佐藤有途(ハツメイ)

PH:皆川聡

PR:湯川篤毅(ロックンロール・ジャパン)

PM:谷崎洋志(ロックンロール・ジャパン)

レタッチ:福井修(フォートン)

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