ヘルプ

「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」、

時代の雰囲気が細部に表れていて、見ごたえがありました。

ただ…

「作家になる」

というキーワードはいらないような気が。

語りの主がエイブリーン(黒人メイド)であることから、

この作品自体が彼女の「作品」である(=彼女が作家になる)という設定は明らか。

被差別の側にいた彼女が表現者となる展開には、大きなドラマ性もあります。

でもそれを訴えるならば、

エイブリーンがスキーター(ストーリー上の表現者である、作家志望の白人女性)を「越える」

なんらかの仕掛けが必要ではないかと。

スキーターをめぐる成長ドラマがなまじ「いい話」であるがゆえに、

作品の軸となるはずのそのあたりがぼんやりしていたような気がします。

いっそのこと、「作家」というキーワードはないほうがよかったのでは?

生意気にもそんなことを考えました。


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