私小説の楽しみ方

西村賢太氏原作、山下敦弘氏監督の「苦役列車」。

数年前、芥川賞受賞の際に読んだ時にはあまりの救いのなさに凹みました。

山下監督のもと、森山未來さんが主演されるとのことで

どう調理されるんだろうと楽しみにしていたのですが、、、、、

やっぱり、同じくらい救いがなく*

そんな八方塞がりの中での唯一の救いは、

「今は苦しい主人公もいずれ作家になり、芥川賞受賞という成功を手に入れる」というメタな事実。

作品(フィクション)内の息苦しさが、事実(リアル)で緩和されるという仕掛けです。

テクスト重視の読み手に怒られそうですが、ある意味それが、正統派私小説の楽しみ方。

最後、一心不乱に書きつける未來さんの背中は、

その私小説効果を最大限に活かす装置として効果的に機能していたと思います。


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